イスラム教徒旅行客受け入れ ガイアの夜明けより
2012.11.27放送(長野では12.3放送)のガイアの夜明けより。
今後の観光巨大マーケット、イスラム教徒。
中国の対日感情悪化により、中国人観光客は減少。今後の不安定さも見越して、
中国の次の観光客マーケットがイスラム教徒(ムスリム)。16億人、観光市場10兆円。
そのうちのひとつ、マレーシアのクアラルンプールでは、一人当たりのGDPが東南アジアで2位。日本の物価は現地の3倍だが、彼らにとって日本は「憧れの国」。文化や風景が美しい。
しかし気軽に旅行に出られない心配がある。それが食事だ。
イスラム教徒は、豚肉、アルコールは禁じられている。鶏、牛、羊、魚はよい。
じゃ、「豚肉とアルコール無しの食事だけ食べればいいのでは?」と思われた方、私もそうでしたが、そんな甘いものではありませんでした。びっくりしました。
まず、「ハラールフード(ハラール食品)」とよばれる、イスラム教の戒律に従って処理、加工された食品があります。それを保証されたものは専用のシールが貼ってあり、そのシールが貼られていないものは食べられません。そのため、日本国内では手に入らず、食材は輸入になってしまう。
それだけでも大変なのに、さらにおどろくことが。アルコールはダメとのことですが、飲むアルコールだけではなく、調理器具を消毒するアルコールもダメ。さらに、一度でも過去に豚肉を調理した調理器具は汚(けが)れているとして、それを使った料理もダメ。
このため、イスラム教徒を受け入れる宿泊業者がなかなか見つからず、旅行代理店さんは苦労していました。やっと一件見つかり、ホテル内スタッフへの説明会がありましたが、シェフがなかなか首を立てに振ってくれない。負担が大きい上、誰もしたことがないからです。でも「先駆者として、ホテルみんなで受け入れる体制を作りたい、分かってほしい。」という言葉に、納得されていました。(番組内では大阪の旅行代理店さんとホテルさんを取材)
結果、調理器具をすべてハラール専用に新しく購入。食器類は二度同じものが使えないように(過去に豚肉料理をのせた皿は使っていないという証明のため)、紙皿などの使い捨て食器を使用。
そしてもう一つイスラム教徒にとって重要なこと。それは一日5回、メッカに向かって礼拝をすることですが、ツアー客にその礼拝するスペースを確保しなければならない。メッカの方向を磁石で調べ、目印の専用シールを貼る。
大変だが、「いつも通りに礼拝できる」ということは旅行者にとって大事なこと。
番組内では、旅行者にはっぴを着てもらい、たこ焼きを焼いてもらうという企画をしていました。(もちろん食材はハラール食ですが)
「食べるだけでなく、自分で作る」楽しさを提供。
また、ホテルで食べたリンゴがおいしく、旅行者のリクエストによりリンゴ狩りにリンゴ果樹園へ。マレーシアにはリンゴの木がなく、「木を見るのは初めて」と喜ばれていました。
「その国の人の気持ちになって受け入れ、喜んでもらえると嬉しい」と社長。日本人の多くは、宗教を厳守するということに慣れていない中での取り組みで大変ですが、慣れていくことも必要になってくるのだと感じました。
ガイアの夜明け 該当映像

同回放送記事
「japan-guide.com ガイアの夜明けより」
今後の観光巨大マーケット、イスラム教徒。
中国の対日感情悪化により、中国人観光客は減少。今後の不安定さも見越して、
中国の次の観光客マーケットがイスラム教徒(ムスリム)。16億人、観光市場10兆円。
そのうちのひとつ、マレーシアのクアラルンプールでは、一人当たりのGDPが東南アジアで2位。日本の物価は現地の3倍だが、彼らにとって日本は「憧れの国」。文化や風景が美しい。
しかし気軽に旅行に出られない心配がある。それが食事だ。
イスラム教徒は、豚肉、アルコールは禁じられている。鶏、牛、羊、魚はよい。
じゃ、「豚肉とアルコール無しの食事だけ食べればいいのでは?」と思われた方、私もそうでしたが、そんな甘いものではありませんでした。びっくりしました。
まず、「ハラールフード(ハラール食品)」とよばれる、イスラム教の戒律に従って処理、加工された食品があります。それを保証されたものは専用のシールが貼ってあり、そのシールが貼られていないものは食べられません。そのため、日本国内では手に入らず、食材は輸入になってしまう。
それだけでも大変なのに、さらにおどろくことが。アルコールはダメとのことですが、飲むアルコールだけではなく、調理器具を消毒するアルコールもダメ。さらに、一度でも過去に豚肉を調理した調理器具は汚(けが)れているとして、それを使った料理もダメ。
このため、イスラム教徒を受け入れる宿泊業者がなかなか見つからず、旅行代理店さんは苦労していました。やっと一件見つかり、ホテル内スタッフへの説明会がありましたが、シェフがなかなか首を立てに振ってくれない。負担が大きい上、誰もしたことがないからです。でも「先駆者として、ホテルみんなで受け入れる体制を作りたい、分かってほしい。」という言葉に、納得されていました。(番組内では大阪の旅行代理店さんとホテルさんを取材)
結果、調理器具をすべてハラール専用に新しく購入。食器類は二度同じものが使えないように(過去に豚肉料理をのせた皿は使っていないという証明のため)、紙皿などの使い捨て食器を使用。
そしてもう一つイスラム教徒にとって重要なこと。それは一日5回、メッカに向かって礼拝をすることですが、ツアー客にその礼拝するスペースを確保しなければならない。メッカの方向を磁石で調べ、目印の専用シールを貼る。
大変だが、「いつも通りに礼拝できる」ということは旅行者にとって大事なこと。
番組内では、旅行者にはっぴを着てもらい、たこ焼きを焼いてもらうという企画をしていました。(もちろん食材はハラール食ですが)
「食べるだけでなく、自分で作る」楽しさを提供。
また、ホテルで食べたリンゴがおいしく、旅行者のリクエストによりリンゴ狩りにリンゴ果樹園へ。マレーシアにはリンゴの木がなく、「木を見るのは初めて」と喜ばれていました。
「その国の人の気持ちになって受け入れ、喜んでもらえると嬉しい」と社長。日本人の多くは、宗教を厳守するということに慣れていない中での取り組みで大変ですが、慣れていくことも必要になってくるのだと感じました。
ガイアの夜明け 該当映像

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「japan-guide.com ガイアの夜明けより」