押絵びな・七夕人形 塩の道博物館3【大町視察】vol.5絵びな・七夕人形
こちらは押絵びなです。
安曇地方に古くから伝わる節句の行事として、ひな人形ではなくこれを刺して飾っていました。
江戸時代のものとして貴重で、現在はほとんど見ることができません。
もとは京都・奈良から伝わって全国にありましたが、今では長野県でしか見られないのでは、とのことです。
平面のおひな様に着物の綿入れを少しだけ付けた感じです。
須坂市「世界の民俗人形博物館」でも展示されており、分かりやすい写真が撮れたのでご紹介します。
このくらい薄いです。わかるかな〜
私はこの二カ所で見たのが初めてです。
一般の家庭ではもう残っているところはほとんどないでしょう。
こちらは七夕人形。(木でできている)
これも今は見ませんが、松本から大町にかけて、家の軒下や縁側に吊るしていました。
右の人形は裾をたくし上げていますが、これは天の川を渡るときに川が氾濫してはいけないと、
彦星を誘導する川越しを表しています。
これはこの辺の地域特有の考え方だそうです。
akane.y
※塩の道博物館はH25年4月に「塩の道ちょうじや」としてオープンします。
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