塩蔵 塩の道博物館9【大町視察】vol.11
こちらは塩蔵です。
入ってすぐ右手に、にがり溜めなるものがあります。
当時は糸魚川からきた塩を、雨風にあたって溶けてしまわないように、ここに摘んでいました。
ところが粗塩だったので、積んでおくと空気と触れ合って、どうしても苦い液体がにじみでてきてしまいます。
それがここにたまります。
これをすくってにがりかめに。それをお豆腐屋さんに出していました。
塩蔵は県内では他にもありますが、にがりだめは全国的に見ても珍しいそうです。
ここくらいしかないのではないかとのこと。
ここには、にがりかめが多いので、専門家いわく豆腐屋さんの需要がかなり高かったんだろうということです。
ここに来て、初めてにがりとは何かわかるお客さんもいるそうです。
このにがりだめは何も手を入れずに残っていました。
市からずっとのこしておくようにと言われている文化財です。
こちらは塩蔵の壁。塩蔵なので壁がしょっぱくなっていて、鳩がついばんで取れてしまいました。
でも昔のよさを残すためにあえて修復はしません。
これはおもしろいですね。
akane.y
関連記事