「ローカルだからこそできるビジネス&JELLY」及川孝信氏

H24.4.26 上田市のコワーキングスペースHanalabで開催された「ローカルだからこそできるビジネス&JELLY」を聴講してきました。

今回の講師は及川孝信氏。ニュージーランドで「Kiwi-J-Ana」という会社を起業されました。

講演はNZとはどんな国かから始まり、子育て体制、ビジネス体制と濃い内容でした。

講演内容の幅が広いので、ここでは私が個人的に印象が強かった部分をご紹介します。


・NZは食糧自給率300% 農業のステータスが高い(日本とは逆ですね)
・・・人口440万人に対してヒツジ4000万頭!でもかつての8000万頭から減少している。

その代わりにワイン製造が延びている。(つまりブドウの生産)

現在はワイナリーが1000箇所あり、輸出も多い。

ワイナリーは単なる生産業ではなく、それに絡めてレストランなどにも発展していけるので、6次産業(サービス業)    ととらえられている。

・廃線になったレールをサイクリングロードにした。一通り走るには2~3日かかる。
→すると沿道に次々と民宿ができていった。海外からもサイクリング客が来るようになった

このように世界へアピールすることを意識している。世界の「あこがれの地」を作っている。

※国土は日本の九州をはずしたくらいに対し、人口は長野県と群馬県を合わせたくらい。自国だけでは経済発展は見込めないので、世界に目を向けている。これはローカルビジネスの理想型だと思いました。

・子育てに力を入れていて、夕方5時から7時は家族の夕食タイム。この時間は絶対に家族で一緒に過ごせるよう国全体が取り組んでいる。会社もその時間は、家に帰らせる。残業の必要な場合は、そのあとにまた出社する。

→こうすることで幼少期の満足が得られて、大人になってから「ここで育児をしたい」と、Uターンしてくる人が多い。

・・「ここで育児をしたい」と思われることは、地域活性化にとってとても重要な要素だと思います。



★自立精神の強いNZ人の起業スタイル
①小さくても、早く、早く!
②成功も失敗も次から次へ
③社会や地域とのかかわり方

★日本の次世代の若者たちが目指す働き方のヒント
・雇われない働き方、雇われても自立できる働き方
・一人産業(三業)=複数の収入源をもつ働き方
・社会、世界に貢献する仕事、グローバル社会、起業家の輩出


ご参考までに
NZ人口440万人
・ヨーロッパ系 68%
・マオリ(原住民)15%
・アジア 9% →将来15%超
・周辺諸国

※多様性社会・・1クラス約30名のクラスに10カ国の子どもがいる。→みんな違って当たり前。
(吉澤にとってはうらやましすぎます)


NZの学生に人気のある外国語

1位 中国語 →少し前までは日本語だった
2位 スペイン語 → 南米を今後のマーケットとして意識している

NZの抱える問題としては、子育て予算のパンク
日本とは逆で、こどもが人口の4分の1を占める


以上 読んでいただきありがとうございました。

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2012年09月08日 Posted byシフォン☆ at 07:00 │ローカルだからこそできるビジネス