店主のお話【ギャルリ蓮】vol.3
ここは善光寺表参道にある宿坊「白蓮坊(びゃくれんぼう」内にあるお店です。
川口さんはここの住職さんのお姉さん。
弟さんと二人で、この宿坊を継ぎました。
川口さんのお話
もともと両親がやっていた宿坊でしたが、両親が病気になり弟が住職となりました。
当時は年間3万人の宿泊客が訪れていました。
両親はお客様をもてなすこと、喜んでもらうことが大好きでしたが、
病気になったことでそれができなくなりました。

当時、万華鏡は珍しいものでした。
普通は中に入っているものが移動して奇麗に見える万華鏡ですが、
私は景色が見える万華鏡を作ってほしいと作家さんに頼んで作ってもらいました。
まだ数は少なかったのですが、宿坊に飾ると、そのとき来られたお客様が感動して、
表に出て「みんな、奇麗なのあるから見て行って!」と道行く人に声をかけてくださいました。
両親にも話したらとても喜んでくれて・・
それがこの店の始まりです。
それから全国の作家さんに作品を作ってほしいとお願いして回りました。
出品していただいて、それを見たお客様がとても喜んでくださって・・
みなさん楽しみに来られるようになりました。
そして期待に応えて週3日やるようになりましたが、やっていない日に来られる方もいらして、
結局毎日やるようになって今にいたります。
万華鏡は高価なものが多く、実は経営的には厳しい面があります。
とはいっても、やはり万華鏡やトンボ玉を本当に好きな方に来ていただきたいと思っています。
吉澤「外国人のお客様は入って来られますか」
たまにいらっしゃいます。でもお土産に買われて行く方は少ないですね。
吉澤「店内に英語表記がありませんが、不自由はされていませんか。」
なんとか今まで身振りや雰囲気でやってこれたので、特に不自由はしていません。
吉澤「私は善光寺に来る度に、ここやってるかなーといつものぞきます。
これからもさらに魅力のあるお店になっていってほしいです。
ありがとうございました。」
説明をしてくださっている川口さん
これはお父様が書かれたそうです。
「ここに飾ったら、父が喜んでくれているような気がします」と川口さん。

貴重なお話ありがとうございました!
※店内は撮影不可。今回は許可をいただき、撮影しました。
akane.y
HP
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